たぬ記 [ 共和通日 82176.12 ]

82176.12 224:362.120

夏目嗽石『吾輩は猫である』に,小兒の言葉として「わたしねえ、本当はね、招魂社へ御嫁に行きたいんだけれども、水道橋を渡るのがいやだから、どうしようかと思ってるの」といふものがある.初めに讀んだときは小兒の他愛もない言ひ分だと思つた.しかし,もしかしたら,このころの本郷の住民には,神田川より南は格が低いといふ意識があつたのかもしれない.

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